CONCEPT STORY

ビッグバスを手にしたい時、考えられる方法はいくつかある。ビッグベイトのボディーサイズがもたらすインパクトで、食性・威嚇の本能を呼び覚まし、口を使わせる。ラバージグで怒りの本能に火を付ける。アラバマリグで食性を狂わせてバイトさせる…しかしそれも、すぐに答えが出るような容易なものではない。閑暇ないその猛攻に、学習能力の高いビッグバスであればあるほど警戒心をMAX に、本能そのものを閉ざしてしまうだ。狡猾極まりない強者を目の前に手をあぐね、アングラー自身の精も魂も尽き果てる。何ら手出しすることが出来ない、そのような時が少なからずある。わずかに残る執念だけが、ロッドを振らせている。エリアは静まりかえり緊張感もMAX に。いよいよクライマックスを迎えたとき、喰いやすい細身のストレート系ワームが、再び彼らの本能に火を付けることができる。先述のビッグバス攻略法とは、対極に位置する。食べやすい細身であり、その柔らかさから生命感がみなぎり、百戦錬磨の強者ビッグバスをも虜にしてしまう。最終にして、究極の“喰わせ”の最終兵器。

彼らは食べたくて仕方がないのだ。抑えようのない食性の本能を呼び覚ます。

クリムゾンでは、何よりもまず、素材の選定にかかった。何種ものマテリアルから、颯-HAYATE-の経験値とを照らし合わせ、“たしかに魚を引き寄せる”素材を選定。極めて生物ライクな柔らかみ・しなやかさ・もちもちとした弾力感…この素材は、たしかな”引き寄せ・喰わせる“力を何よりも持っていると断言できる。ビッグバスを魅了する⻑さと、それに呼応する太さ（＝細さ）を導き出す。まさに経験値から導き出した”喰わせ“の⻩金律を持たせている。最も困難を要したのが、ボディー・シェイプ。最終の喰わせのベイトとして、虚飾は極力排除しなければならない。数多あるストレートワームの1 つではあるが、他とは異彩-ISAI-を放つ形状を捻り出す…後半身を太くボリューミーに、大容量の水流波動を発生させ、よりハイクオリティーでビッグサイズの個体にアピールするようシェイプ・デザインを施した。そして極めつけが、クリムゾン・オリジナル”⻤ピンテール“。そのセンシティビティーは、”鋭敏“の一言。手に持つだけで、水中に入れただけで、超微細にビビッドに振動する。本物のライブベイトのテールのように、極めて生物的であり、捕食本能に加え威嚇本能まで強烈に刺激する。

純真無垢なフィネス系ストレートボディーに、斬新-ZANSHIN-の鎧を纏わせた、クリムゾン・ヴェノム・ストライクス・シリーズ「天邪⻤CRAWLER」の誕生である。ビッグバスの本能を呼び覚ます、最終であり、究極の”喰わせ“のソフトベイトといえよう。

狩猟-SYURYO-のSPEC

虚飾は、極限まで削ぎ落とした。それでいて圧倒の釣獲能力を与えた。ボディーの各部が、実戦によって導き出された、高い釣獲能力が与えられた“狩猟”のための凶暴のパーツ。0.1g・0.1mm で刻み、それを、どこまでも精緻に、機械による量産によって生み出す。その複合アクションが、これまでのストレートワームにない“斬新-ZANSHIN-”の破壊力を見せつける。目の肥えたビッグバスほど、その破壊力は威力を増す。